おせんべいのなかでも高い人気を誇る黒豆のおせんべい。香ばしい黒豆がお米のうま味とあわさって奥行きのある美味しさを演出してくれます。
一般的には、醤油で味付けした黒豆せんべいとサラダ風味に仕上げた黒豆せんべいの2種類があります。
では、「醤油味とサラダ味ではどっちの方がカロリーが高いの?」また、「栄養成分表示ではどのような違いがあるの?」といった疑問を少しでも解消できるように、2種類の味の数値で比較検証してみました。
黒豆せんべいの栄養成分表示(カロリー・糖質)について
黒豆を使ったおせんべいはたくさんありますが、ここでは実際に販売されている黒豆せんべいの数値を例にご紹介しています。
醤油味の黒豆せんべいは、1枚あたり68キロカロリーです。糖質は9.2グラム、塩分は0.14グラムです。
サラダ味の黒豆せんべいは、1枚あたり72キロカロリーです。糖質は10.0グラム、塩分は0.07グラムです。
今回、参考にしたのは岩塚製菓さんの黒豆せんべいで「醤油味」と、「サラダ味」です。
2つの味の黒豆せんべいを並べて写真に撮っておきましたので、まずはなんとなく色あいなど見た目と雰囲気を感じていただければと思います。
左側が醤油味、右側がサラダ味になります。大きさは直径約8センチ、重さは16グラムです。
2種類の黒豆せんべいの栄養成分表示を一覧表で比較
2種類の黒豆せんべいの1枚あたりのカロリー・糖質・塩分などは下記の通りです。1枚あたりだと大きくは違いませんが、食べる枚数が増えるほど差は大きくなります。
カロリーは、たんぱく質・脂質・炭水化物の熱量の合計値です。糖質は炭水化物、塩分は食塩相当量でご確認ください。
栄養成分表示(1枚あたり)
項目 | しょうゆ味 | サラダ味 |
エネルギー | 68㎉ | 72㎉ |
たんぱく質 | 1.7g | 2.2g |
脂質 | 2.7g | 2.6g |
炭水化物 | 9.2g | 10.0g |
食塩相当量 | 0.14g | 0.07g |
※表示値は目安です。
●参考商品:黒豆醤油せん、黒豆せんべい|岩塚製菓㈱
黒豆せんべいは、たくさんの種類が発売されています。大きさや厚み、味付けなどによって実際には商品ごとに数値は異なってきます。実際には商品パッケージに記載されている栄養成分表示の数値を参考にしてみてください。
黒豆せんべいの美味しさとは?
黒豆には、たんぱく質が豊富に含まれています。それだけ、たくさんのアミノ酸が含まれているということにもなります。
“糖”と“アミノ酸”が合わさることで起こる化学反応のひとつがメイラード反応(アミノカルボニル反応)。
お米の主成分は、でんぷん(糖質)。黒豆の主成分は、たんぱく質(アミノ酸)。
ということは、両者が一緒に焼き上げられることによって相乗効果が生まれていると考えることができます。
メイラード反応はまだまだ解明されていない不思議な現象ですが、茶色(褐色)になった物質をメラノイジンと呼び、美味しさの秘密とされています。
ご飯やお肉、お魚、そしてパンも焼くと香ばしさに包まれ、独特の美味しさが増すのと同じ現象です。
ちなみに、メイラード反応は常温でも起こるということで、醤油や味噌などの色の変化にも関わる現象なのです。
こんがり色に隠された美味しさを、黒豆せんべいでも存分に楽しんでいただければ幸いです。
まとめ
黒豆せんべいは、あらかじめ生地に混ぜるため普通のおせんべいよりも一層焼き加減などに気を使う必要があります。
香ばしく、かつ美味しく仕上げるために温度調節や焼き方などで創意工夫が行われています。
栄養価においても、黒豆はたんぱく質が豊富、お米は炭水化物が豊富。栄養素を補い合う意味でも理にかなっている組み合わせのひとつです。
黒豆の産地も色々あり、せんべいの大きさや厚み、食感なども食べ比べて楽しんでいただければと思います。
最後までご覧いただきありがとうございました。当記事が何かの参考になれば幸いです。
※栄養成分の効能効果については個人差があります。
※写真やイラストはイメージです。