おかきとチーズをマリアージュさせた「チーズおかき」は、ビールやワインなどのお酒にもピッタリということもあって世代を超えた人気のお菓子。
「チーズおかきはカロリーが高いのでは?」「チーズおかきは太るの?」といった疑問を少しでも解消できればと思い3種類の商品で比較してみました。
- 欧風チーズ 松福
- チーズアーモンド 三幸製菓
- チーズおかき ブルボン

3種類の平均が目安!
おかき・あられ・せんべいを毎日食べても太らない理由|ダイエット実践方法
チーズおかきのカロリー・糖質・脂質はどのくらい?

チーズおかきのカロリーは、1本あたり24キロカロリー。また、糖質は2.8グラム、脂質は1.1グラム。
ここでの数値は、元祖チーズおかきと言われる松福さんの欧風チーズの数値を参考にしています。
栄養成分表示では「1本あたり」と「100gあたり」の両方を掲載しておきましたので、参考にして下さい。
栄養成分表示(欧風チーズ)
カロリーは、たんぱく質・脂質・炭水化物の熱量の合計値です。糖質は炭水化物、塩分は食塩相当量でご確認ください。
項目 | 1本あたり (約5g) | 100gあたり (推定値) |
---|---|---|
エネルギー | 24㎉ | 480㎉ |
たんぱく質 | 0.5g | 10.0g |
脂質 | 1.1g | 22.0g |
炭水化物 | 2.8g | 56.0g |
食塩相当量 | 0.1g | 2.0g |
チーズ系の人気商品と数値の比較してみた結果

大手メーカーの三幸製菓さんとブルボンさんのチーズを使ったお菓子と比較を行ってみました。
実際に3種類の商品の写真も撮っておきましたので、大きさや形などのイメージを参考にしていただければと思います。
写真の左から順に欧風チーズ、チーズアーモンド、チーズおかき。
チーズアーモンドは、アーモンドがトッピングされているためカロリーの数値は高くなっています。あらかじめご了承ください。
栄養成分表示(100gあたり)
項目 | 欧風 チーズ | チーズ アーモンド | チーズ おかき |
---|---|---|---|
エネルギー | 480㎉ | 527㎉ | 459㎉ |
たんぱく質 | 10.0g | 12.7g | 8.1g |
脂質 | 22.0g | 29.7g | 16.2g |
炭水化物 | 56.0g | 52.2g | 70.3g |
食塩相当量 | 2.0g | 1.16g | 1.35g |
チーズには脂質が多く含まれるため、ダイエット中の方は食べる量をちょっと上手に工夫することも必要かもしれません。
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チーズおかきの秘密と特徴について

チーズの種類は大きく分けて「ナチュラルチーズ」と「プロセスチーズ」の2つのタイプがあります。
プロセスチーズは1種類もしくは何種類かのナチュラルチーズを加熱溶解させて、固めたものを指します。
加熱によって酵素の働きや乳酸菌による発酵が止まり、長期の保存や品質の安定性が保てるのが特徴。
この性質を上手に利用して作られているのがチーズ系のおかき・あられ・せんべいです。
欧風チーズの特徴
欧風チーズは、国産のもち米100%で造った舟形のおかきに、チーズをたっぷりとのせたまろやかな風味が特徴のお菓子。
カリッとほどよい食感のおかきとやクリーミーさがあわさって口の中で美味しさがじわじわと広がります。コクとうま味が絶妙な相性で独特の風味を醸し出しています。
また、栄養面においては、おかき(もち米)には少ないカルシウムを補える点でもうれしい組み合わせ。
厚生労働省の日本人の食事摂取基準によるカルシウムの1日の推奨量は、成人の男性で700〜800mg、女性で600〜650mgとされています。
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美味しい食べ方とおすすめのトッピング!

実際に写真を撮っておきましたので参考にしていただければと思います。左からバジル、パセリ、ブラックペッパー。
チーズおかきにアーモンドやレーズンをトッピングしているもの幾つかあります。ナッツ類は特に良く合いますが、ここではスパイスとハーブを使ったおすすめの食べ方を少しご紹介します。
私の一番のお気に入りは、カルシウムを多く含むチーズに、鉄分を多く含むバジルとのマリアージュ。風味を楽しむ、彩りを楽しむ、栄養素を補うなどの目的や用途によってトッピングはチョイスしてみてください。
さいごに
チーズおかきは、原材料に占める植物油脂の割合が普通のおかきに比べると多くなるため、カロリーの数値は高くなっています。
間食の目安となる200キロカロリーを基準に考えると欧風チーズの場合、1日8本程度が適量になるかと思います。
ダイエット中の方や糖質制限中の方は、飲み物なども考慮して自分にあった量に調節するようにしてみてください。
チーズの誕生は、紀元前3500年~4000年頃と言われています。遊牧民族にとっては欠かすことのできない貴重な食糧でした。
今では、いろいろな種類のナチュラルチーズやプロセスチーズが手に入るので、あわせて色々な美味しい食べ方を見つけて、楽しいティータイムを過ごしていただければと思います。
【参考文献】
・齋籐忠夫「チーズの科学」講談社
・西紘平(監修)、白石敏夫・福田みわ・三浦修司(共著)
改訂4版「チーズ入門」日本食糧新聞社
・小泉武夫『発酵食品礼讃』文藝春秋
※写真やイラストはイメージです。