えびせんべいは、海老を生地に混ぜているものから、まるごと海老で作った姿焼きなど様々なタイプがあります。
「えびせんべいは太る?」「ダイエット中にはどうなの?」といった疑問を少しでも解消できればと思い、フライタイプとノンフライタイプの2つの数値で比較検証してみました。
えびせんべいのカロリー・糖質に加えて、栄養成分も解説していますので、参考にしていただければと思います。
※海老は漢字で、えびせんべいはひらがなで区別して表記しています。
目次(もくじ)
えびせんべいのカロリー・糖質・脂質について
えびせんべいは実際に弊社で扱っている商品の数値でご紹介しています。参考にしたのは油で揚げるフライタイプのと、鉄板で焼いて作るノンフライタイプです。
2つのタイプを写真に撮っておきました。見た目は良く似ていますが、写真の左側がフライタイプ、右側がノンフライタイプです。
カロリー(kcal)は、たんぱく質・脂質・炭水化物の熱量の合計値です。糖質は炭水化物、塩分は食塩相当量でご確認ください。
栄養成分表示(100gあたり)
項目 | フライ タイプ |
ノンフライ タイプ |
エネルギー | 478㎉ | 394㎉ |
たんぱく質 | 4.5g | 2.2g |
脂質 | 19.6g | 4.6g |
炭水化物 | 70.9g | 86.0g |
食塩相当量 | 1.91g | 1.73g |
※表示値は目安です。
●参考商品:えびせん、えびせん磯あみ|(株)三喜屋
フライタイプのカロリー・糖質・脂質など
フライタイプのえびせんべいは、100gあたり478キロカロリーです。脂質は19.6グラム、糖質は70.9グラム、塩分は1.91グラムです。
基本的な作り方は、原材料の馬鈴薯澱粉に海老やイカ、アオサなどの素材を混ぜあわせて生地を作ります。生地を成型したあと、高温の植物油脂でカラッと揚げて調味料で味付けしたら出来上がりです。
フライタイプは、おつまみとしての用途が多いこともあって、いろいろな味付けがあってバリエーションに富んでいるのが特徴です。
ノンフライタイプのカロリー・糖質・脂質など
ノンフライタイプのえびせんべいは、100gあたり394キロカロリーです。脂質は4.6グラム、糖質は86.0グラム、塩分は1.73グラムです。
作り方は、原材料の馬鈴薯澱粉に海老や海苔などの素材を混ぜて生地を作ります。そして、熱々の鉄板でしっかりと焼き上げたら出来上がりです。
ノンフライタイプは、海老の香りとうま味がダイレクトに広がる感覚を存分に楽しむことができます。
2つのタイプのえびせんべいを比較した結果は?
カロリーの数値は、フライタイプの方が高い結果となりました。
一番の理由は、1gで9キロカロリーのエネルギーを生み出す脂質の量にあります。
その脂質の量には約4倍の差が見られました。これが主な要因です。
脂質は三大栄養素のなかでも最もエネルギー(熱量)が高いため、カロリーの数値にも大きく反映されてしまいます。
原材料に含まれる海老の種類、大きさ、量、味付けによって実際には商品ごとに数値は異なってきます。
比較した商品は一例ですので、参考程度に捉えていただければと思います。実際にはパッケージに記載されている栄養成分表示を確認してみてください。

えびせんべいの栄養素と糖質(でんぷん)について
えびせんべいの栄養素の割合は、先ほどの栄養成分表示の数値に見るように、炭水化物が約7~8割を占めています。
フライタイプは脂質の量が次に多くなりますが、どちらもたんぱく質が少ないのが特徴です。
食べ合わせなどで、栄養バランスを整えることでおやつの時間も有意義になるかと思います。
ご紹介のえびせんべいの主原料はどちらも澱粉(でんぷん)です。糖質では多糖類に分類されています。
一般的に澱粉は、馬鈴薯澱粉(ばれいしょでんぷん)がよく使われています。その理由は、性質的に膨張力が大きく、膨張開始温度が低いというのが主な理由です。
澱粉はブドウ糖に分解吸収されて主にはエネルギー源となりますが、一部は肝臓や筋肉にグリコーゲンとして蓄えられます。
食べ過ぎてしまうと、余った糖質は体脂肪としても蓄えられるため、ダイエット中の場合はカロリーを目安に食べる量や回数を調節するようにしてください。
海老に含まれる栄養成分(アスタキサンチン)について
海老の代表的な栄養素は “たんぱく質” です。また、海の生物ならではの恵みと言うべきミネラルが豊富な点も魅力です。主にカリウムやカルシウム、マグネシウムなどが含まれています。
また、海老特有の成分といえば『アスタキサンチン』になるかと思います。鮭(サーモン)の身がピンク色をしているのは、赤い色素であるアスタキサンチンを豊富に含むオキアミ(プランクトン)などを食べていることが関係しています。
アスタキサンチンは、カロテノイド系の色素で強い抗酸化作用がり、脂肪に溶ける性質をもつため、悪玉コレステロールの酸化を抑える働きがあります。また、目の網膜の健康を守る働きにも効果的ということでサプリメントにも利用されています。
海老は、高たんぱくで低脂肪なため、主原料の澱粉(炭水化物)との相性もバランス的になかなかのものです。栄養素を補足しあえる点においては理にかなったお菓子です。
素材に使われる海老の種類は大小さまざまですが、小さな海老のメリットは栄養素をまるごといただくことができるという点にあります。
おせんべいの生地に混ぜて使うことが多いため、そこまで割合は多くはありませんが、それでも体にうれしい素材です。
まとめ:カロリーはノンフライタイプの方が低い結果に
えびせんべいのカロリーにおいては、ノンフライライプの方がやはり低い結果となりました。
「えびせんべいは太る?」のという疑問ですが、もちろん食べ過ぎは太る原因に繋がります。
ダイエット中の方はもっとも気になるところですが、上手に調節することで、どちらも美味しくいただくことは可能です。
糖質の代謝を促進してくれるビタミンB1を含む海苔などと食べ合わせると良いかもしれません。
なお、フライタイプはとても酸化しやすいので、開封後はできるだけ早めに召し上がるようにして下さい。
最後までご覧いただきありがとうございました。当記事が何かの参考になれば幸いです。

※栄養成分の効能効果については個人差があります。
※写真やイラストはイメージです。