生姜は古くから漢方や薬膳料理などに利用されてきた歴史があります。
ショウガオールの効能効果を考えた際に、
「生姜せんべいは案外ダイエットに向いているのでは?」
と疑問が湧きました。
そこで今回は、生姜せんべいのカロリーと糖質の数値を踏まえて、ダイエット効果について少し考えてみました。

生姜の辛味成分が代謝促進に繋がる!
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生姜の機能性成分と効能効果について

生姜には辛味の成分であるジンゲロン、ジンゲロール、ショウガオールなどが含まれ、
血管に作用して血行をよくするため、発汗を促す作用や冷え性の予防改善に効果があると言われています。
血行がよくなることで体温があがり、免疫力の強化にも。
また、強い殺菌力が食中毒の予防になるため、お寿司の “ガリ” にみられるように様々な料理に利用されています。
ショウガオールの脂肪燃焼効果

生姜の成分であるジンゲロンは加熱することで、ショウガオールに変化する性質をもちます。
体を温めて代謝を高める作用があることから、脂肪燃焼効果が期待されています。
食治研究科の田村哲彦氏の著書「からだに効く食べもの事典」のなかで、生姜は1日に約10g、小さじ1杯程度を摂るとよいと書かれています。

血流がよくなることで発汗機能が活発になることで、ダイエットにも効果が期待できます。
生姜せんべいとダイエット
せんべいに掛ける生姜糖はコトコトと加熱して作ります。そのため、ショウガオールが含まれていることになります。
生姜せんべいにも多少なりともショウガオールの効能を享受できるのではと考えています。
ただし、原材料や栄養成分表示の数値に見るように栄養素は炭水化物(糖質)がほとんどを占めます。
そのため、生姜せんべいがダイエットに向いているお菓子と言えるかはやや微妙です。
相対的に「プラスマイナスゼロ」ということになるのかもしれません。

では、実際のカロリーを見てみましょう!
生姜せんべいのカロリー・糖質について

生姜せんべいのカロリーは100gあたり390キロカロリー。
糖質は89.0グラム。
砂糖は生地にも蜜にも利用しているため、糖質量は普通の玉子せんべいに比べると少し多めになっています。
あくまでひとつの目安として参考にしていただければと思います。
栄養成分表示(100gあたり)
カロリーは、たんぱく質・脂質・炭水化物の熱量の合計値です。糖質は炭水化物、塩分は食塩相当量でご確認ください。
項目 | 生姜せんべい | 玉子せんべい |
---|---|---|
エネルギー | 390kcal | 394kcal |
たんぱく質 | 4.9g | 7.2g |
脂質 | 1.6g | 2.9g |
炭水化物 | 89.0g | 84.7g |
食塩相当量 | 0.1g | 0.3g |
芝舟(せんべい)のカロリーもチェック

生姜せんべいの代表格とも言える金沢銘菓の「芝舟(しばふね)」でもカロリーをチェック。
石川県金沢市にある今屋(いまや)さんの芝舟のカロリーは、1枚(約12ℊ)あたり48.7キロカロリー。
糖質は、11.6グラムとなっています。

パリッとした食感のあとに砂糖の甘いが広がり、嚙めば噛むほどに生姜の辛味が後からやってくる感じです。
柴を積んだ船が川を渡る様子に似せて作られた伝統のお菓子。
栄養成分表示
項目 | 1枚あたり (約12g) | 100gあたり (推定) |
---|---|---|
エネルギー | 48.7kcal | 405.8kcal |
たんぱく質 | 0.4g | 3.3g |
脂質 | 0.1g | 0.8g |
炭水化物 | 11.6g | 96.7g |
食塩相当量 | 0.0g | 0.0g |

生姜せんべいは約390~400kcalぐらい。
おすすめの生姜粉末(みらいのしょうが)

私は仕事柄、ほぼ毎日、おかき・あられ・せんべいを食べるため、ダイエットを意識をして体重や体脂肪率の調整に取り組んでいます。
生姜は、先述の通り、ダイエット効果が期待できる魅力的な健康食材。
体が温まるので冬場には特に重宝します。
生(なま)の生姜をストックして毎回調理するには多少の手間が掛かるため、タマチャンショップの生姜粉末を使い料理や飲み物に混ぜて利用しています。
嬉しい点は、ジンゲロールとショウガオールの含有量がきちんと記載されている点です。
下記は1袋(70g)あたりの含有量。
- ジンゲロール・・・441㎎
- ショウガオール・・・50.4㎎
生姜粉末の主な利用法は下記の通り。
- ホットミルクに混ぜる
- スープに混ぜる
- 青汁に混ぜる
- みそ汁に混ぜる
- 卵焼きにに混ぜる
生姜は肩こりや頭痛、冷え性改善に役立つとあってオフィスワークの多い私にとっては必須の食品です。
ひとこと

生姜のもつ独特の風味は何とも言えない美味しさを与えてくれます。
砂糖とあわせることで辛みを抑えて食べやすくする工夫は昔の人々の知恵。
食欲増進や疲労回復以外に抗酸化作用によるアンチエイジング効果があるため普段の食生活においても取り入れたい食材。
生姜と砂糖を素材に使ったお菓子は空腹を満たすのみならず、疲れた体と心を癒してくれます。
最後までご覧いただきありがとうございました。当記事が何かの参考になれば幸いです。
【参考文献】
・田村哲彦(著)からだに効く食べもの事典 主婦の友社
・山﨑春栄(著)改訂4版 スパイス入門 日本食糧新聞社
・川田洋士(著)武政三男(監)スパイス活用超健康法 フォレスト出版
【参考サイト】
・タマチャンショップ 公式オンラインストア https://tamachanshop.jp/online/
※栄養成分の効能効果については個人差があります。
※写真やイラストはイメージです。