生姜は好き嫌いがわかれるかもしれませんが、古くから漢方や薬膳料理などに利用されてきた歴史があります。
ショウガオールの効能効果を考えた際に、生姜せんべいは案外ダイエットに向いているのでは?という疑問が湧きます。
そこで、今回は生姜せんべいのカロリーと糖質の数値を踏まえて、ダイエット効果について少し考えてみました。
目次(もくじ)
生姜せんべいの特徴と作り方について
実際に弊社で販売している職人手焼きの生姜せんべいを例に説明をさせていただきます。
生姜せんべいは、基本的には小麦粉・砂糖・鶏卵などを混ぜ合わせて生地を作り、専用の鉄板で焼き上げます。焼きたての熱い間に折り曲げて、そのまま固まるのを待ちます。そして、生姜と砂糖で作った特製の蜜をかけて乾燥をさせたら出来上がりです。
原材料名:
砂糖、小麦粉、鶏卵、生姜 / 膨張剤
生姜の辛さと砂糖の甘みがあわさって意外にもあっさりとした風味にまとまっているのが特徴。パリッとした食感と口のなかで広がる独特の風味は生姜好きの方にはたまらないお菓子です。
写真を撮ってみましたので、見た目や雰囲気などを参考にしていただければと思います。大きさは直径約5センチのおせんべいを半月型に折り曲げているタイプです。
生姜せんべいのカロリー・糖質について
カロリー・糖質などの数値は100gあたりです。あくまでひとつの目安として参考にしていただければと思います。
生姜せんべいのカロリーは390キロカロリーで、糖質は89.0グラムです。砂糖は生地にも蜜にも利用しているため糖質の量は玉子せんべいに比べると少し多めになっています。
カロリー(kcal)は、たんぱく質・脂質・炭水化物の熱量の合計値です。糖質は炭水化物、塩分は食塩相当量でご確認ください。
栄養成分表示(100gあたり)
項目 | 生姜せんべい |
玉子せんべい |
エネルギー | 390㎉ | 394㎉ |
たんぱく質 | 4.9g | 7.2g |
脂質 | 1.6g | 2.9g |
炭水化物 | 89.0g | 84.7g |
食塩相当量 | 0.1g | 0.3g |
※表示値は目安です。
●参考商品:生姜せんべい・玉子小判せんべい (株)三喜屋
生姜の機能性成分と効能効果について
生姜には辛味の成分であるジンゲロン、ショウガオールなどが含まれています。効能としては、血管に作用して血行をよくするため、発汗を促す作用や冷え性の予防改善に効果があると言われています。血行がよくなることで体温があがり、免疫力の強化にも繋がります。
また、強い殺菌力が食中毒の予防になるため、お寿司の “ガリ” にみられるように様々な料理に利用されています。
さて、本題ですが、生姜の成分であるジンゲロンは加熱することで、ショウガオールに変化する性質をもちます。
ショウガオールには代謝を高める作用があることから、脂肪燃焼効果が期待できます。
生姜せんべいに掛ける蜜はコトコトと加熱して作ります。そのため、ショウガオールが含まれていることになります。
生姜せんべいにも多少なりともショウガオールの効能を享受できるのではと考えています。
ただし、原材料や栄養成分表示の数値に見るように糖質がほとんどを占めます。そのため、プラスマイナスゼロということになるのかもしれません…。
機能性成分においては、最近の科学でもまだまだ解明されていないところが多々あるようです。いつか、「生姜せんべいはダイエットに効果がある!」と謳われる日がくることを信じて待ちたいと思います。
まとめ
生姜のもつ独特の風味は何とも言えない美味しさを与えてくれます。砂糖とあわせることで辛みを抑えて食べやすくする工夫は昔の人々の知恵です。
生姜と砂糖を素材に使ったお菓子は空腹を満たすのみならず、疲れた体と心を癒してくれるお菓子。
生姜には、食欲増進や疲労回復以外に抗酸化作用によるアンチエイジング効果があるため普段の食生活においてはぜひとも取り入れたい食材です。
ちなみに生姜の生産量日本一は高知県。10月~11月に収穫が行われ、体を温める素材として沢山の生姜入りの食品が店頭に並びます。
最後までご覧いただきありがとうございました。当記事が何かの参考になれば幸いです。
※栄養成分の効能効果については個人差があります。
※写真やイラストはイメージです。