ジャパニーズペッパーと呼ばれる『山椒(サンショウ)』は、古くから日本で使われてきた調味料です。ピリリとした刺激と芳醇な香りで、おかき・あられでも人気の定番素材です。
山椒おかきのカロリー・糖質・塩分に加えて、「どうしてピリリと辛いの?」といった疑問も解消すべく記事にまとめてみました。

辛味成分はサンショオール!
おかき・あられ・せんべいを毎日食べても太らない理由|ダイエット実践方法
山椒おかきのカロリー・糖質・塩分について

山椒おかきのカロリーは、100gあたり376キロカロリーです。
また、糖質は87.8グラムで、塩分は1.3グラムです。

一般的な醤油おかきと数値を比較してみました!
栄養成分比較表(100gあたり)
カロリーは、たんぱく質・脂質・炭水化物の熱量の合計値です。
糖質は炭水化物、塩分は食塩相当量でご確認ください。
項目 | 山椒おかき | 醤油おかき |
---|---|---|
エネルギー | 376kcal | 368kcal |
たんぱく質 | 6.2g | 4.6g |
脂質 | 0.0g | 0.0g |
炭水化物 | 87.8g | 87.4g |
食塩相当量 | 1.3g | 2.2g |
数値を比べてみると大きな差はみられませんが、きっと食べ比べてみると“山椒おかき”の方が塩分が少ないのに辛いと感じる人が多いと思います。
それは、山椒がもつ独特の成分(サンショオール)に舌を刺激する作用があるためです。
参考までに、塩の代わりにスパイスで辛味や旨味を強めることを「オルタナス効果」と呼びます。

香辛料を上手に使うと減塩にも役立ちます。
▼おすすめの関連記事

山椒の辛味成分と特徴について

山椒は古くから日本に生息しており、日当たりがよく肥沃な土壌で育つと言われています。ミカン科サンショウ属の植物で、縄文時代の遺跡から出土した土器から “サンショウ” の果実が発見されています。
辛みはサンショオールという成分によるものです。舌がしびれるような刺激があり、柑橘系の清冽な芳香が特徴です。
抗菌や殺菌効果、防腐作用などを持っており、昔から食糧の保存などにも用いられてきました。効能としては、健胃作用により食欲を高め身体の新陳代謝を活発にするといった働きがあることも研究で分かっています。
香りにはシトロネラールといった成分が含まれており、フルーツフレーバーや石鹸、アロマなどにも利用されています。 気になる栄養素は、特に鉄分、カリウム、カルシウムなどのミネラルを多く含みます。
山椒(粉)の栄養成分表(可食部100gあたり)
種類 | 数値 |
---|---|
ナトリウム | 10㎎ |
カリウム | 1700㎎ |
カルシウム | 750㎎ |
マグネシウム | 100㎎ |
鉄 | 10.0㎎ |
ほうれんそう(生)の鉄分の含有量が100gあたり2.0㎎なので、粉山椒の鉄分量10.0㎎はとても魅力的です。
山椒(粉)10.0mg > ほうれん草(生)2.0mg
鉄分(非ヘム鉄)の吸収率を高めるには、ビタミンCが入った飲み物と合わせるのがおすすめです。
▼おすすめの関連記事

ひとこと

日本の諺(ことわざ)に「山椒は小粒でもぴりりと辛い」とあります。
伝統的な香辛料である山椒は、日本の食文化を築いてきました。
七味唐辛子や佃煮、うなぎの蒲焼、ちりめん山椒などに無くてはならない役割を担っています。
刺激的な味わいはリフレッシュに最適です。
ぜひ、山椒のおかき・あられを存分に楽しんでいただければと思います。
最後までご覧いただきありがとうございました。当記事が何かの参考になれば幸いです。
【参考文献】
・山﨑春栄(著)改訂4版 スパイス入門 日本食糧新聞社
・川田洋士(著)武政三男(監)スパイス活用超健康法 フォレスト出版
・縄文時代の食―上里遺跡の調査から―(公財)京都市埋蔵文化財研究所・京都市考古資料館
【参考サイト】
※栄養素の効能などについては素材について述べたものであり、商品の効果を示すものではありません。
※写真やイラストはイメージです。