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海苔の栄養価の効能効果のほどは?|海の牛肉と呼ばれる理由|Seaweed

焼海苔のアイキャッチ画像

海苔を使った米菓は、昔から不動の人気を続けるお菓子です。百貨店やスーパーマーケット、コンビニエンスストアでもほとんどのお店で販売されています。

健康食材である海苔の栄養素と機能性成分はとても魅力的です。今回は、その海苔(のり)の栄養素や効能効果を交えて、米菓との相性に迫ってみたいと思います。

最高級な海苔の定義とは

米菓の素材に使われる焼き海苔の産地は日本各地にあります。そのなかでも生産量の多い有明海産や瀬戸内海産などの海苔が有名です。

良い海苔の定義はいくつかあるようですが、主に色の濃さや艶(つや)、焼き色がきれいでおいしさがあるものになります。海苔を選ぶ際には、香りと色、光沢を重視して、ムラがなくてよく詰まったものを選ぶと良いとされています。

おいしい海苔には、うま味成分であるグルタミン酸やイノシン酸などがバランス良く含まれています。

有明海は九州(福岡県・佐賀県・長崎県・熊本県にまたがる)にある海苔の一大生産地です。非常に干満の差が大きく、海苔の生育に最適な環境が揃っていることで、質の高い良質な海苔が採れます。有明海産の海苔は非常に色艶がきれいでうま味が良いことから最高級ブランドと称されています。

ただし、海苔にはいくつかの等級(ランク)があり、必ずしも [ 産地=最高級 ] であるとは限りませんので、お好みの産地や種類を選んでみてください。

米菓に使われる海苔は、一般的に焼き海苔(焼きのり)です。なお、海苔せんべいのカロリーや糖質などについては別の記事にて解説をしています。ご興味がございましたらご覧ください。

海苔せんべい(アイキャッチ画像)海苔せんべいの栄養成分は?|合計5種類でカロリー・糖質などを比較|Nori Senbei

海苔のビタミンやミネラルについて

海苔は「海の牛肉」と呼ばれるほど、たんぱく質が豊富で必須アミノ酸も豊富に含まれています。また、食物繊維をはじめ、ビタミンやミネラルもバランスよく含まれておりともて栄養価が高い食材としても有名です。

「プロビタミンA」とも呼ばれるβ‐カロテンやビタミンB群、ビタミンC、葉酸、鉄など例をあげるときりがありません…。

ビタミンとミネラルは、たんぱく質・脂質・炭水化物の代謝を円滑に行うために欠かせない栄養素です。海苔には、主にビタミンAやビタミンC、葉酸に加え、カリウムやカルシウム、マグネシウム、リン、鉄、亜鉛などのミネラルも豊富に含まれています。

ビタミン(Vitamin)

ビタミンAは、肌の再生力を高める効果があり肌の健康を保ってくれます。また、コラーゲンの合成を助けてくれるビタミンCも含まれており美容にもうれしい成分です。

特筆すべき点は、一般的なビタミンCは熱には弱くて壊れてしまうのですが、海苔に含まれるビタミンCは熱に強くて焼いてもあぶっても壊れにくいというすばらしい特徴があります。

なお、ビタミンは油に溶ける脂溶性のビタミンと水に溶ける水溶性のビタミンの2種類に分かれています。

●脂溶性ビタミンの仲間:ビタミンA、ビタミンD、ビタミンE、ビタミンK

●水溶性ビタミンの仲間:ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB6、ビタミンB12、ナイアシン、パントテン酸、葉酸、ビオチン、ビタミンC

主なビタミンの数値(100gあたり)

項目 焼き海苔 わかめ こんぶ
ビタミンA 25000㎍ 7700㎍ 1600㎍
ビタミンB2 2.33㎎ 0.83㎎ 0.31㎎
ビタミンB12 57.6㎍ 0.2㎍
ビタミンC 210㎎ 27㎎ 29㎎
ビタミンE 4.6㎎ 1.0㎎ 2.6㎎
葉酸 1900㎍ 440㎍ 240㎍

※海苔は、焼き海苔の数値です。
●参考資料:七訂 食品成分表2020 女子栄養大学出版部

ミネラル(Mineral)

ミネラルは、からだの機能の維持や調整に欠かせない栄養素です。なかでもカリウムとナトリウムは、細胞内外の浸透圧を調節したり、神経の伝達や筋肉の収縮などの役割を担います。また、カルシウムやリンは、骨や歯の構成する成分です。

人に必要なミネラルは全部で16種類(主要ミネラル微量ミネラル)があります。

主要ミネラル:ナトリウム、塩素、カリウム、カルシウム、リン、マグネシウム、イオウ

微量ミネラル:鉄、亜鉛、銅、ヨウ素、セレン、マンガン、モリデブン、クロム、コバル

主なミネラルの数値(100gあたり)

項目 焼き海苔 わかめ こんぶ
ナトリウム 530㎎ 6600㎎ 2600㎎
カリウム 2400㎎ 5200㎎ 6100㎎
カルシウム 280㎎ 780㎎ 780㎎
マグネシウム 300㎎ 1100㎎ 530㎎
リン 700㎎ 350㎎ 180㎎
11.4㎎ 2.6㎎ 3.2㎎
亜鉛 3.6㎎ 0.9㎎ 0.9㎎

※海苔は、焼き海苔の数値です。
●参考資料:七訂 食品成分表2020 女子栄養大学出版部

海苔の機能性成分(ファイトケミカル)について

機能性成分は、植物が持つ色素や苦みの成分です。ファイトケミカルとも呼ばれ、強い抗酸化作用の働きが昨今注目されています。なお、海苔にはホウレンソウになどに代表される β‐カロテンが豊富に含まれています。

β‐カロテン(Beta carotene)の効能について

β‐カロテンは、カロテノイドという天然色素のひとつです。効能としては皮膚や粘膜を健康にして免疫力強化につなげてくれます。また、強い抗酸化作用で有害とされる活性酸素を抑えてくれる働きがあります。

β‐カロテンは、体内で必要な時にだけビタミンAに変わってくれるため「プロビタミンAと呼ばれています。目の網膜に必要なロドプシンをいう成分をつくるためにビタミンAが必要になるため、パソコンやスマホをよく使う人は欠かさず摂取したいビタミンです。

なお、β‐カロテンは脂溶性ビタミンのため油脂と一緒に摂ると吸収率が高まります。

(100あたり) 焼きのり わかめ こんぶ
β‐カロテン当量 27000㎍ 7800㎍ 1600㎍

※参考資料:七訂 食品成分表2020 女子栄養大学出版部

β‐カロテンは、海苔をはじめ、ほうれん草、にんじん、かぼちゃなどの緑黄色野菜にも多く含まれています。

さいごに

海苔はおいしさだけでなく、栄養素もしっかりと兼ね備えた食品です。私は仕事柄、食べる機会も多いのですが、大きさや形も色もさまざまで、これも作り手の個性がよく表れる商品のひとつです。

海苔は水溶性食物繊維が豊富なため、糖質(炭水化物)の多い米菓との組み合わせは最適だと思います。

最後までご覧いただきありがとうございました。当記事が何かのお役に立てれば幸いです。

※栄養素の効能などについては素材について述べたものであり、商品の効果を示すものではありません。
※写真やイラストはイメージです。