揚げせんべいのカロリーと脂質|3種類の人気商品で数値を検証

揚げせんべいの写真

揚げせんべいや揚げ餅などのお菓子には植物油脂が使われています。

油脂のもつコクうま味が美味しさを引き立ててくれるため、ついつい食べ過ぎてしまうかもしれません。

揚げせんべいは太るのかな?」と気になる方も…。

そこで、今回は人気の揚げせんべいのカロリーと脂質の数値もチェックしてみました。

油について知ることで、ダイエットにも役立てることができます!

コレステロールの働き|揚げせんべいなどのお菓子は控えるべき?

原材料に使われるのは食用植物油脂

揚げ餅(イメージ画像)

揚げせんべいや揚げもちの原材料に使われている油は、食用の『植物油脂』。

米油や菜種油、パーム油などを単体で使用しているものもあれば、ブレンドしているサラダ油の場合もあります。

なめらかさ、コク、味わい、色、香り、耐熱性、抗酸化性は種類によって異なります。

参考までに『米油』の写真を撮っておきました!

小さなお皿に入った国産米油(本人撮影の写真)
米油(撮影写真)

米油は酸化に強い成分が豊富に含まれているため安定性に優れた油のひとつ。

素材との相性や調味料の特性を鑑みて用途に応じてそれぞれの油が使い分けられています。

ラーメン屋さんが企業秘密にされるスープをイメージするとわかりやすいかもしれません。

脂肪酸の構成割合について

食用油(イメージ画像)

揚げせんべいに使われる植物油脂には、オレイン酸の比率が高いものが比較的多く見られます。

オメガ9系の油は酸化しにくく、原料としても保存に適しています。

この性質をうまく利用しているのも利用される理由のひとつです。

脂肪酸成分一覧表(100gあたり)

脂肪酸の構成割合を100gあたりを基準に一覧表にまとめてみました。

種類オレイン酸
(オメガ9)
リノール酸
(オメガ6)
パルミチン酸
(飽和脂肪酸)
その他
菜種油63%20%4%13%
米油43%35%17%5%
パーム油39%10%44%7%
コーン油30%55%11%4%
大豆油24%54%10%12%
ごま油40%44%9%7%
オリーブ油77%7%10%6%
参考:脂肪酸成分表 第2表|七訂 食品成分表2020(女子栄養大学出版部)

脂質の主成分は中性脂肪!

Cooking oil

脂質は、中性脂肪・リン脂質・コレステロールなど総称です。

もっとも割合が多い中性脂肪のことを「脂肪」と呼びます。

体内でさまざまな生理機能に関わっていますが、ここでは代表的な働きと役割についてご紹介します。

  • エネルギー源の貯蔵
  • 生体膜の構成成分となる
  • 脂溶性ビタミンの吸収を助ける

体内に取り込まれた脂質は、消化吸収の後、小腸から吸収されて一部を除いてはリンパ管を通って全身に送られます。

エネルギー源の貯蔵に加えて、生体膜を作る材料として利用されます。

効能には食品や飲料に含まれる脂溶性ビタミンの吸収を助ける働きがあります。

脂溶性のビタミンは、ビタミンA、D、E、Kの4種類。

脂質と脂肪の違い|中性脂肪は同じ意味ではないの?脂肪酸の種類 編

播磨屋本店「朝日あげ」のカロリーと脂質

播磨屋本店の代表作『朝日あげ』のカロリーは、1枚あたり80キロカロリー

脂質は5.4グラムです。

こちらは1枚あたりの含有量となります。

  • カロリー 80kcal
  • たんぱく質 0.6g
  • 脂質 5.4g
  • 炭水化物(糖質) 7.2g
  • 塩分 0.18g

銀座花のれん「銀座餅」のカロリーと脂質

銀座花のれん 銀座餅(撮影写真)

銀座花のれんの人気商品「銀座餅」のカロリーは、1枚あたり163キロカロリー。

1枚あたりの脂質は11.0グラムです。

  • カロリー 163kcal
  • たんぱく質 2.4g
  • 脂質 11.0g
  • 炭水化物(糖質) 13.6g
  • 塩分 0.4g

1枚あたりのサイズは、直径約10センチ、厚み約1.2センチ、重さ約30グラムでした。

ぼんち「ぼんち揚げ」のカロリーと脂質

ぼんち「ぼんち揚げ」5枚(撮影写真)

関西で人気のぼんちの揚げせんべい「ぼんち揚げ」のカロリーは、100gあたり530キロカロリー。

脂質は31.6グラムです。

こちらは100gあたり!さすがに美味しいのもあって、たっぷりな量を含んでいます。

  • カロリー 530kcal
  • たんぱく質 4.7g
  • 脂質 31.6g
  • 炭水化物(糖質) 56.6g
  • 塩分 2.4g

1枚のサイズは、直径約5センチ、厚み約1センチ、重さは約5グラムです。

一口サイズの揚げせんべいでは、関西で不動の人気を誇るひと品。

コレステロールの働き|揚げせんべいなどのお菓子は控えるべき?

さいごに:植物油脂は美味しさの決め手

スプーンですくう食用油(イメージ画像)

植物油脂は、味の決め手となる大切な要素。試行錯誤を行いながら最適なものを選んで上手に利用しています。

脂質は1gあたり9kcalのエネルギーを生み出すため、一般的なものと比べると値はやや高い傾向にあります。

ダイエット中の方はカロリーを目安に適量を召し上がって頂くことで、体に優しいおやつタイムを過ごして頂けるかと思います。

【参考サイト】
日本人の食事摂取基準(2020)厚生労働省
【参考文献】
・食物と健康の科学シリーズ 油脂の科学 朝倉出版
・栄養科学イラストレイテッド 食品学⑴・食品学⑵ 羊土社

※使用されている油脂はメーカーによって異なります。
※写真やイラストはイメージです。