ビタミンB2と脂質代謝|揚げせんべいと深い関係の謎とは?

揚げせんべい

ビタミンB2は「揚げせんべい」とは、どうやら深い関係のようです。

なぜならば、脂質の代謝に必要不可欠な栄養素だからです。

ビタミンB2は、体内でエネルギー産生の補酵素として働いています。

揚げせんべいやポテトチップスなどの油菓子が大好きな人は要チェックです!

今回は、ビタミンB2の役割と脂質代謝との関係の謎に迫ってみました。

ビタミンB2が多い食品もあげておきました。

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ビタミンB2とは

ビタミンB2が発見された牛乳(イメージ画像)

ビタミンB2は、別名「リボフラビン」とも呼ばれ、牛乳から発見された栄養素です。

生体内では酸化還元反応(さんかかんげんはんのう)の補酵素として働きます。

たんぱく質・脂質・炭水化物がエネルギーになるために無くてはならない存在なのです。

なかでも気になるが脂質の大半を占める「中性脂肪(脂肪酸)」ではないでしょうか?

中性脂肪(脂肪酸)は、体内でビタミンB2の働きを得て最終的にエネルギーへと変換されます。

脂肪酸→ ビタミンB2の働き→エネルギー

揚げせんべいやポテトチップスなど、油を使ったお菓子が大好きな人には超重要と言えます。

脂質からエネルギー産生までの簡単な流れは下記の通りです。

脂質の代謝の流れ(簡易編)

脂質のエネルギー産生への流れ

中性脂肪(分解)→β酸化→アセチルCoA→ TCA回路→ATP→エネルギーへ

脂質に含まれる中性脂肪(トリアシルグリセロール)は、グリセロールと3つの脂肪酸で構成されています。

中性脂肪が脂肪酸に分解されて、β酸化の過程を経て「アセチルCoA」となりTCA回路(クエン酸回路)に入って、ATP(アデノシン三リン酸)となってエネルギーへとなります。

この「β酸化」と言う途中過程に「ビタミンB2」が必要となります。

ATP(アデノシン三リン酸)

ATP(アデノシン三リン酸)はエネルギー分子で、アデノシンに3つのリン酸基が結合したリン酸化合物です。

中性脂肪を減らすには、身体活動でエネルギー消費量を増やすことが一番です。

ビタミンB2の含有量が多い食品

ビタミンB2が多く含まれる食品の代表例は、豚や牛などのレバー、牛乳や乳製品、魚介類です。

発酵食品としてよく名前が取り上げられる「納豆」にも比較的多くのビタミンB2を含みます。

含有量比較表(100gあたり)

種類ビタミンB2
豚(レバー)3.60mg
牛(レバー)3.00mg
鶏(レバー)1.80mg
納豆(糸引き)0.56mg
鶏卵(生)0.37mg
プロセスチーズ0.38mg
牛乳0.15mg
参考:八訂 食品成分表2021 女子栄養大学出版部

スポーツ選手などの運動機会が多い人や、肉体を使う職業の人はエネルギー消費量が多いので、ビタミンB2の必要量が増えます。

また、脂質が多いお菓子が大好きな方も必ず意識しておきたいポイントです。

揚げせんべいのように脂質の多いお菓子とは切っても切れない深い関係だったのです。

なお、ともに補酵素として「糖質の代謝」にも関わるビタミンB1も仲間です。

ケーキやシュークリームなどの糖質が多いお菓子が好きな人はこちらの記事をご覧ください。

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ビタミンB2の摂取基準について

焼き鳥(肝臓:レバー)のイメージ画像

ビタミンB2の一日の摂取基準量は、厚生労働省の「日本人の食事摂取基準」によると成人男性で1.3~1.6mg、成人女性で0.9〜1.0mgが推奨量とされています。

  • 男性・・・1.3〜1.6mg
  • 女性・・・0.9〜1.0mg

通常の食事で摂取するにあたってはビタミンB2は水溶性で体内に蓄積されにくいので、許容上限量となる目安量は設定されていません。

ビタミンB2の食事摂取基準(㎎/日)

年齢男性
(推奨量)
女性
(推奨量)
18~29(歳)1.6㎎1.0㎎
30~49(歳)1.6㎎1.0㎎
50~64(歳)1.5㎎1.0㎎
65〜74(歳)1.5㎎1.0㎎
75以上(歳)1.3㎎0.9㎎
参考:八訂 食品成分表2021 女子栄養大学出版部
栄養機能表示

ビタミンB2は、皮膚や粘膜の健康維持を助ける栄養素です。

ビタミンB2は体に蓄積できないので、こまめに摂取することが大切です。

さいごに

揚げせんべい:2枚(撮影写真)

ビタミンB2は、成長を促進作用や皮膚や髪などの細胞の再生にも関わりがあるため「発育のビタミン」とも呼ばれています。

また、皮膚や粘膜の健康を守ってくれるため、「美容のビタミン」の別名も持つ嬉しい栄養素です。

おかき・あられ・せんべいに限らず、脂質を豊富に含む食品やお菓子を食べる際には、ビタミンB2は積極的に摂っておきたい栄養素のひとつです。

体に蓄えた脂肪はエネルギーとしてスムーズに活用できるようにすることが、ダイエットにおいても大切なポイントになりそうです。

エネルギー産生の補酵素と称されるビタミンB2を意識しながら、美味しい揚げせんべいを楽んで下さい。

最後までご覧いただきありがとうございました。当記事が何かの参考になれば幸いです。

【参考文献】

・中嶋洋子(監修)改訂新版 栄養の教科書 新星出版社

・田地陽一(編)基礎栄養学 第4版 羊土社
・柴田克己、合田敏尚(編)基礎栄養学 改訂第6版 南江堂

【参考サイト】

日本人の食事摂取基準 厚生労働省

※エネルギー代謝については簡素化して解説をしています。
※写真やイラストはイメージです。