おかき・あられ・せんべいの専門家監修

ざらめ糖のおかき・あられ・せんべいはカロリーと糖質は高いの?|Granulated rice cracker

ざらめせんべいのアイキャッチ画像

おかき・あられ・せんべいには、色々な味付けがありますが、ざらめ糖で仕上げた甘いせんべいは多くの方に愛されています。

でも、「たっぷりと砂糖がまぶされているのでカロリーや糖質が気になる!」「ざらめせんべいを食べると太るのでは?」というお声も…。

そこで、今回は砂糖の種類などを交えて、一般的なおかき・あられ・せんべいと一覧表で比較してみました。

ざらめ糖を使う理由や特徴を知ると、より一層おいしく召し上がっていただけるかもしれません。

カロリーと糖質について

ざらめ糖のせんべいの画像

ざらめおかきのカロリーは100gあたり385キロカロリー、ざらめせんべいのカロリーは100gあたり380キロカロリーです。

下記表の通り、カロリーと糖質はそこまで大きな違いがないことがわかります。

それは、素材に使われる原材料や調味料などの割合によってカロリーの数値が決まってくるからです。

栄養成分比較一覧表(100gあたり)

種 類 カロリー 糖質
ざらめおかき 385㎉ 86.2g
ざらめせんべい 380㎉ 90.9g
あられ・おかき 381㎉ 82.9g
しょうゆせんべい 373㎉ 88.4g

※表示値は目安です。
●参考資料: 七訂 食品成分表2020(女子栄養大学出版部)

比較表の数値はあくまでも一例です。実際の数値は商品ごとに変わってきますので、パッケージに記載されている栄養成分表示をご確認ください。

なお、間食としてお菓子を食べる場合は200キロカロリーが目安とされています。飲みものも考慮して、自分にあった量に調節することが大切です。

砂糖の種類や特徴について

砂糖は甘蔗(さとうきび)や甜菜(てんさい)の汁をしぼって煮詰めて作ります。大きく分けると糖蜜を除いた「分蜜糖」と、糖蜜を分離させない「含蜜糖」の2つに分類されます。

分蜜糖は、純度が高くクセのないすっきりとした味わい。一方、含蜜糖は、豊かなミネラルを含みコクのある甘みが特徴です。

砂糖の分類
(分蜜糖) (含蜜糖)
上白糖 黒砂糖
グラニュー糖 和三盆
三温糖 氷砂糖
ざらめ糖 メープルシュガー

※和三盆の分類は資料によって中間となる場合もあります。

漢字では「双目糖」と書きます。英語では「granulated sugar」や「crystal sugar」がイメージ的に近いでしょうか。

ざらめ糖には、グラニュー糖白ざら糖(白双糖)中ざら糖(中双糖)の3種類があります。

白ざら糖(白双糖)を使う理由はサラサラしているから?

白ざら糖の画像

上の画像は私が撮影した実際のざらめおかきに使用している白ざら糖です。なんとなくキラキラとしていて無色透明な結晶の粒のイメージが伝われば幸いです。

おかき・あられ・せんべいに使われるのは、基本的にこの『白ざら糖』になります。グラニュー糖と比べると結晶が大きいのが特徴です。純度が高いため、中ざら糖の薄い褐色と違ってほぼ無色透明になります。

では、「なぜ白ざら糖を使うのか?」というと、上品な甘さでクセがなくサラサラとしているため利用しやすいのが一番の理由です。

また、無色透明できれいな色合いが素材を美しく引き立ててくれる点や、他の砂糖に比べると比較的溶けにくい性質をもっていることがあげられます。

おかき・あられ・せんべいを醤油で味付けしたら、乾かないうちに白ざら糖を素早くまぶして作ります。

豆知識
ざらめは漢字で双目と書きます。サラサラしている様子から双目と呼ばれるようになったとも言われています。



砂糖の効能や効果について

白砂糖と三温糖

砂糖は、ブドウ糖果糖が結びついてできたショ糖(蔗糖)が主成分となる甘味料のひとつです。「スクロース」とも呼ばれ、ブドウ糖(グルコース)と果糖(フルクトース)でできた化合物です。

砂糖 = ショ糖( ブドウ糖 + 果糖

ブドウ糖は、脳や神経系のエネルギー源として大切な栄養素です。即効性のある食品としても認知されているように、短時間でブドウ糖に分解されて吸収されます。疲れたときに甘いものが有効と言われるのはこのためです。

リラックスを高めてくれる脳内物質であるセロトニンは、トリプトファンというアミノ酸から合成されます。血液中に含まれているブドウ糖は、トリプトファンを脳のなかに入りやすくする働きがあると言われています。

甘いスイーツや甘いせんべいを食べている時が幸せという人もいるほど、心と体に癒しを与えてくれるのが砂糖の力なのです。

ざらめせんべい・ざらめおかきを食べると太るの?

体重測定する様子

「ざらめせんべい・ざらめおかきを食べると太るのかな?」という疑問ですが、もちろん食べすぎると太ってしまいます。

太るといった表現は『肥満』を意味します。基本的に摂取するカロリー消費するカロリーを上回る状態が続くことで起こります。

肥満の原因:摂取カロリー>消費カロリー

体内に入った糖質は基本的にエネルギー源となりますが、一部はグリコーゲンとして肝臓に蓄えられ、余ったものは体脂肪となります。

ざらめ付きは見た目にインパクトがありますが、適量を上手に食べることができれば太る心配はあまりないかと。

私自身は仕事柄、ざらめ糖の付いたおかき・あられ・せんべいもよく食べますが、運動不足の時期を除いては太った経験がほとんどありません。食生活での栄養バランスと適度な有酸素運動を行っていればきっと大丈夫だと思います。

糖質制限においては、食べる量や回数などの目安は人それぞれ違うかと思います。そのため、管理栄養士さんなどの専門家に相談することも必要かもしれません。

ざらめせんべいの歴史や起源について

ざらめおかきとざらめせんべいの画像

砂糖が、一般庶民の間で日常的に使用されるようになったのは江戸時代の後期から明治時代と言われています。醤油も今の千葉県の銚子や野田などで造られていました。

砂糖をまぶしていたかは定かではありませんが、みたらし団子のように甘辛風味に味付けしていた可能性はあります。砂糖と醤油が市場に流通していたことから考えると、茶店で甘味料として利用されていても不思議ではありません。

ざらめおかき』や『ざらめせんべい』の起源は、グラニュー糖が製造できる技術や設備が整った明治中期から大正頃だと考えることができます。

砂糖とサトウキビのイメージ画像砂糖の歴史と起源|世界から日本への伝来と伝播について|History of Sugar

保存方法と注意点について

一般的なおかき・あられ・せんべいに比べて、ざらめタイプは、砂糖の量が多い分だけ湿気には特に注意が必要です。周りの温度や湿度によってベタついてしまったり、臭いを吸収しやすい性質があります。

一度で食べきれない場合は、乾燥剤とあわせて封をしっかりと閉じて密閉容器などに入れて保存する方法がおすすめです。直射日光が当たらず高温多湿でない場所を選んで保管してください。

砂糖のメイラード反応とは

ざらめ糖を使ったおかき・あられ・せんべいは、未開封の場合でも時間が経つとざらめ糖が黄色っぽくなることがあります。これは砂糖が『メイラード反応』という化学反応を起こすためです。

メイラード反応とは、糖質とアミノ酸が反応をして「メラノイジン」という褐色物質が生まれることで色が変化することを言います。ざらめ糖の色が褐色や黄色っぽく変わっても賞味期限内であれば問題はありません。

ただし、開封後の保存状態によっては、外部から何らかの液体を吸収してしまい色が変わる可能性も考えられるため、この場合は食べる際には特に注意が必要です。保管方法があいまいで原因が分からず、不安な時は食べないようにしましょう。

夏場は部屋の温度が高くなってしまいますので、賞味期限にかかわらずできるだけ早めに食べるようにしてください。

さいごに

糖質は、植物の光合成でつくられています。人や動物のほとんどが自らは作り出せないため、食べ物などから摂る必要があります。

砂糖は、食品の腐敗を防いだり酸化防止や調理効果などもあり、美味しさに加えてエネルギーまで生み出してくれます。

ざらめ糖を使ったおかき・あられ・せんべいは、醤油味やサラダ味よりも砂糖の量が多い分だけ、疲れを癒してくれるには最適と言っていいかもしれません。

これを機会に、ざらめ糖を使ったおかき・あられ・せんべいにも興味を持っていただけると嬉しいばかりです。

最後までご覧いただきありがとうございました。当記事が何かの参考になれば幸いです。

※栄養成分の効能効果には個人差があります。
※写真やイラストはイメージです。