おかき・あられ・おせんべいの原材料と作り方の違いについて

おかき・あられ・おせんべいの原材料と作り方の違いについては、よくお問い合わせをいただくテーマなのでお米の違いから焼き上げ、味付けまでを簡単にまとめてみました。

どちらもお米から作られるお菓子という点では共通していますが、呼び名が異なるためイメージも人それぞれ違うかもしれません。

お餅から作るのが「おかき・あられ」です。一方、主食のお米から作るのが「おせんべい」です。

少しでも違いを知っていただくことで、おやつの時間での食べ比べが楽しくなれば幸いです。

※ここでの “せんべい”は、お米を使ったお菓子を前提に説明しています。

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おかき・あられ・おせんべいの原材料の違い

せんべい5種類(撮影写真)

おかき・あられ・せんべいは、一般的に「米菓(べいか)」の仲間に分類されています。英語では『Rice Cracker(ライスクラッカー)』と表現します。

米菓とは、文字通りお米で作ったお菓子のことです。「米菓子(こめがし)」とも言います。おかき・あられとおせんべいの違いは、主原料となるお米の種類で区別します。

米菓の分類

米菓は、原材料で分けると『おかきあられ』と『おせんべい』の2つに分類できます。

米菓の分類表(主原料編)おかき・あられとせんべい(煎餅):製作者:おかきソムリエ
米菓分類表(主原料編)

原材料の違い

原材料の違いは、完成品の形や大きさだけでは見分けが難しいものもあります。

基本的には、丸や四角などの形では区別できません。

しかし、商品パッケージに記載されている原材料名の欄を見ると、

『原材料名:もち米(国産)』もしくは、『原材料名:うるち米(国産)』

と記載されているので、ここで違いを簡単に確認することができます。

  • おかき・あられ・・・もち米(餅米)
  • せんべい・・・・・うるち米(粳米)

どちらもお米という点は同じ仲間ですが、もち米とうるち米は主成分となる澱粉(でんぷん)の性質が異なるため、特性を考慮して作られています。

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おかき・あられ・せんべいの作り方の違い

おかきとせんべいの写真(撮影写真)
おかきとせんべい

お米の状態から生地に仕上げて焼き上げる(又は、揚げる)までをそれぞれ簡単に説明しています。

おかき・あられの作り方

洗米→蒸し→搗き→冷却→成型(切断)→乾燥→焼き(揚げ)→味付け

餅つきの様子(イメージ絵)
餅を搗く様子

おかきとあられは、“もち米” を蒸してから搗いてお餅の状態にします。餅つきをされたことがあればイメージを思い浮かべていただけると思います。杵と臼で「ぺったんぺったん」と搗く光景はお正月に備える年末の風物詩でもあります。

お餅が出来上がったら、冷蔵室で冷やして切りやすいように適度な固さにします。そして、頃合いを見計らって食べやすい大きさの形に切り分けます。

切り分けた生地は、水分の調整を行うために適度に乾燥をさせます。ここが米菓の最重要工程です。昔は天日干しが主流でしたが、現代では用途に応じて専用の乾燥機械を使うことが多くなりました。

おかきの生地を並べるイメージ画像
天日干しのために生地を並べる様子

乾燥をさせた生地は、焼いたり揚げたりしておかき・あられになります。ちなみに焼く方を「焼き餅」、揚げた方を「揚げ餅」と呼びます。

  • 焼くタイプ・・・焼き餅
  • 揚げるタイプ・・・揚げ餅

おせんべいの作り方

洗米→製粉→蒸し・練り→搗き→伸ばし→成型(抜き)→乾燥→焼き(揚げ)→味付け

せんべいを焼く風景図
せんべいを焼く様子(江戸時代)

せんべいは、 “うるち米” を細かい粉にして米粉を作ります。その米粉を専用の機械でじっくりと蒸して練り上げます。

その後、生地をしっかりと伸ばして適当な厚さに仕上げ、丸や四角などの形に生地を抜いていきます。

抜いた生地は、均等に並べて保存や流通に適した水分量まで調整を行いながら乾燥させていきます。こちらも昔は、屋外での天日乾燥が主流でしたが、天候に左右されない専用の機械を用いて効率的に乾燥を行うことができるようになりました。

ふっくら焼き上げるものやしっかり固めに焼き上げるものがあります。目的によって火加減や時間が変わります。職人たちが細かな調節をしながら美味しい “こんがり色” に焼き上げられます。

せんべいを焼く様子

焼き上げについて

おかき・あられ・おせんべいは、炭火やガス火の上で網に挟んだり、並べたりして手作業で丁寧にひっくり返しながら、きれいな焼き色がつくまで丹念に焼き上げます。

自然素材のお菓子であるため、1枚1枚の膨らみ方や表情となる焼き色はすべて異なります。

現代は安定した設備のなかで割と均一に焼き上げられるようになりましたが、昔は季節や気候によって条件が大きく左右されていたため最適な焼き加減を調節することはとても大変でした。

ちなみに下の写真は私がおかき工房の体験にお邪魔した際に撮影した光景です。今からおよそ20年くらい前の写真です。三丁網(さんちょうあみ)に生地を挟んで、ひっくり返しながら炭火の上で焼いているシーンです。

おかきの網焼き風景
三丁網を使って炭火で焼く様子

味付けについて

味付けは醤油が主流ですが、あえて何もつけずに素材感を楽しむ商品も人気です。化学調味料を使用しない無添加仕上げや素朴な田舎風の素焼き仕上げがあります。

生地の中には海老や青のり、胡麻が入ったものや、さらに醤油や食塩、砂糖、植物油脂、マヨネーズの調味料で味付けをしたり、焼き海苔や昆布で巻いたものまで沢山の種類があります。

春夏秋冬によって季節限定で販売される商品が変わるのも日本ならでは菓子文化のひとつです。

時代のニーズとともに好まれる味は少しずつ変化していますが、おかき・あられ・おせんべいの種類を調べると、まだまだ昔ながらの味付けが多くを占めています。

せんべいに醤油を塗る様子(イメージ画像)
醤油を塗る様子

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さいごに

おかき・あられ・おせんべいは、まとめて「米菓」と呼ばれています。お米から作られるお菓子は、昔から日本人に愛されてきた伝統のお菓子です。

菓子の分類では干菓子(ひがし)に区分けされてます。それは、水分量が少なく日持ちがするという利点もあって、保存食としての側面も持ち合わせていた証拠です。

昔ながらの伝統製法で造られるものは、どこか風味が違うように感じられます。それはきっと手間暇と天の恵みがおいしさを引き出してくれているのだと思います。

最近では、自然災害のために備蓄されている家庭も増えてきました。ぜひ、いろいろな種類を食べていただき、お気に入りのおかき・あられ・おせんべいを見つけていただければ嬉しいばかりです。

最後までご覧いただきありがとうございました。当記事が何かのお役に立てれば幸いです。

\ 5年間の長期保存が可能なせんべい /

※写真やイラストはイメージです。