ついつい手が伸びる米菓(おかき・あられ、せんべい)。
美味しいけれど『食べたら太るかな…?』とカロリーが気になるところ。
太る原因は1日の摂取カロリーが消費カロリーを上回ることです。
そこで今回は、カロリーの数値で比較し、太りにくい選び方や食べ方のポイントを解説します。

おかき・あられ・せんべいは「米菓(べいか)」と呼びます。
おかき・あられ・せんべいを毎日食べても太らない理由|ダイエット実践方法
米菓を食べると太る?

「米菓を食べると太るのでは?!」と不安に思われるかもしれませんが、
太ってしまうのは体質にもよりますが “ 食べ過ぎ ”と“ 運動不足 ”が考えられます。
食べ過ぎの目安は、1日の摂取カロリーが消費カロリーを上回ってしまうことです。
太る原因 : 摂取カロリー > 消費カロリー
性別や年齢、生活レベルによっては個人差はありますが、おやつは200キロカロリーが一般的な目安とされています。
1日に「食事のカロリー」と「おやつのカロリー」の合計を意識してみるもの良いかもしれません。
米菓のカロリー

カロリーの数値は、三大栄養素(たんぱく質・脂質・炭水化物)のエネルギー(熱量)の合計値で表されています。
米菓は、お米が主原料なので全体の約7〜8割が炭水化物(糖質)。
主成分は「澱粉(でんぷん)」で私たちの大切なエネルギー源です。
栄養成分表示(100gあたり)
項目 | おかき あられ | 醤油 せんべい |
---|---|---|
エネルギー | 381kcal | 368kcal |
たんぱく質 | 7.9g | 7.3g |
脂質 | 1.4g | 1.0g |
炭水化物 | 84.2g | 83.9g |
食塩相当量 | 1.7g | 1.3g |
気になるのは揚げ系?焼き系?
米菓は、関東では揚げ餅、関西では焼き餅が主流と言われるなど、地域による違いも見られます。
ここで重要なのは、「焼き」か「揚げ」かという調理法の違いで、カロリーが大きく変わるという点です。
例えば、同じせんべいでも「焼き(醤油せんべい)」と「揚げせんべい」を比較すると、その差は一目瞭然です。
栄養成分表示(100gあたり)
項目 | 醤油 せんべい | 揚げ せんべい |
---|---|---|
エネルギー | 368kcal | 458kcal |
たんぱく質 | 7.3g | 5.6g |
脂質 | 1.0g | 17.4g |
炭水化物 | 83.9g | 71.3g |
食塩相当量 | 1.3g | 1.2g |

焼きと揚げでは、カロリーの数値は結構異なってきます。
糖質と塩分も一緒にチェック
ちなみに、カロリーだけでなく「糖質」や「塩分」が気になる方も多いのではないでしょうか。
米菓は主原料がお米なので糖質は多めですが、食物繊維を含む玄米を使ったものを選ぶと、血糖値の上昇が穏やかになるのでおすすめです。
また、塩分が気になる方は、醤油味などの濃い味付けよりも、素焼きを選ぶと良いでしょう。
おかき・あられ・せんべいの糖質が気になる方へ|「糖質」と「糖類」の違いも解説
【塩分とりすぎ?】おかき・あられ・せんべいを安心して楽しむ塩分コントロール術
3種類のカロリー比較

カロリーの数値は、原材料や調味料が変わると違ってきます。
次は人気の『黒豆おかき』の味付け(3種類)で比べてみました。
素焼きとは、焼き上げた後に調味料で味付けをしていないタイプを言います。
栄養成分比較表(100gあたり)
項目 | 素焼き | 醤油味 | サラダ味 |
---|---|---|---|
エネルギー | 389kcal | 416kcal | 422kcal |
たんぱく質 | 9.8g | 10.9g | 10.5g |
脂質 | 1.9g | 9.6g | 8.7g |
炭水化物 | 83.2g | 71.4g | 75.5g |
食塩相当量 | 1.22g | 2.15g | 1.98g |
結果は、下記の順番となりました。
サラダ味 > 醤油味 > 素焼き
醤油やサラダ油に含まれる熱量が加わっているため素焼きよりも高くなっています。

カロリーの差は、脂質量の割合の違いが主な理由!
すべてがこのパターンにあてはまるとは限りませんが、なんとなくイメージをつかんでいただければと思います。
実際にはパッケージに記載されている栄養成分表示で確認にするようにしてみてください。
満足感を高める「米菓の食べ方」3つの工夫
カロリーや成分だけでなく、「どう食べるか」を意識すると、おやつの時間がより豊かになります。
- 温かいお茶と一緒にゆっくりと
緑茶やほうじ茶など、温かい飲み物と一緒にいただくことで、少量でも満足感を得やすくなります。カテキンなどの嬉しい成分も摂ることができます。 - 五感でじっくり味わう
テレビやスマホを見ながらの「ながら食べ」は、食べた実感が湧きにくく、つい食べ過ぎてしまいがち。食べることに集中し、おかきの形、香り、カリッとした食感、お米の甘みなどを五感でじっくり味わってみましょう。 - 食べる分だけ器に出す
大袋のまま食べ始めると、やめ時が分からなくなってしまいます。あらかじめ「今日はこれだけ」と食べる量を小皿に出すことで、簡単に食べ過ぎを防げます。
このように少し意識を変えるだけで、おやつの時間が心と体を満たすウェルビーイングなひとときに変わります。
まとめ:米菓と上手に付き合う4つのポイント

今回は、米菓のカロリーについて解説しました。最後に、太りにくい選び方・食べ方のポイントをまとめます。
- まずは「焼き」タイプを選ぶ。揚げタイプよりも脂質が少なく、カロリーを抑えられます。
- 味付けは「素焼き」などシンプルなものを! 醤油味やサラダ味よりも、素焼きが最もヘルシーです。
- パッケージの「栄養成分表示」を必ずチェック! 商品によってカロリーは様々。脂質の量も合わせて確認しましょう。
- 1日200kcalを目安に、量を調整しよう! あらかじめ食べる量を器に出したり、ゆっくり味わって食べたりする工夫で、食べ過ぎを防ぎましょう。
おやつは、心に癒やしを与えてくれる大切な時間です。選び方や食べ方を少し工夫して、美味しい米菓を楽しんでください。

※写真やイラストはイメージです。