おかき・あられ・せんべいの専門家監修

揚げせんべいのカロリー・脂質が気になる方へ|植物油脂の特徴について|Fried rice cracker

揚げせんべいの写真

揚げせんべいと揚げ餅(揚げおかき・揚げあられ)などには、食用の植物油脂が使われています。

やっぱりカロリーも高いから揚げせんべいは太るかな?」「どのような油を使っているのか気になる!」といった疑問を少しでも解消できればと思い、脂質に含まれる脂肪酸の構成割合などを交えて、植物油脂の種類や特徴についてまとめてみました。

揚げているタイプのお菓子は、油脂のもつコクうま味が美味しさを引き立ててくれるため、美味しさのあまり “ ついつい ” 食べ過ぎてしまうかもしれません。

ダイエットや健康維持を意識する際は、カロリーを目安に上手に食べていただければと思います。

揚げせんべいと揚げ餅のカロリー・脂質はどれくらい?

小さな揚げせんべいの写真

一般的な揚げせんべいのカロリーは100gあたり465キロカロリーです。また、脂質は17.5グラムです。

関東系のあられ・おかき(揚げ餅)は、揚げせんべいと同じ程度の数値となります。関西系のおかき・あられは、基本的には油で揚げていないものが主流のため脂質は少ない傾向にあります。

関東系や関西系以外のものも含めると、原材料や製法、味付けなどによって実際には異なってきますが、ここでは一例として参考にしていただければと思います。

栄養成分表示一覧表(100gあたり)

項目 揚げ
せんべい
せんべい おかき
あられ
エネルギー 465㎉ 373㎉ 381㎉
たんぱく質 5.7g 7.8g 7.9g
脂質 17.5g 1.0g 1.4g
炭水化物 71.2g 83.1g 84.2g
食塩相当量 1.2g 2.0g 1.7g

※表示値は目安です。
●参考資料:七訂 食品成分表2020 女子栄養大学出版部

数値の結果、揚げせんべいなどの油で揚げているタイプはカロリーが高い傾向が見て取れます。そのため、1日の消費カロリーを上回らないように意識することも大切です。



揚げせんべい・揚げ餅の原材料に使われる植物油脂は?

植物油脂のイメージ画像

揚げせんべいなどの原材料に使われている油は食用の植物油脂です。米油や菜種油、パーム油など種類はたくさんあります。それぞれを単体で使用しているものもあればブレンドしている場合もあります。

なめらかさ、コク、味わい、色、香り、耐熱性、抗酸化性などは特性によってそれぞれ異なってきます。

素材との相性や調味料などの特性を鑑みて用途に応じてそれぞれの油が使い分けられています。ラーメン屋さんが企業秘密にされるスープをイメージしていただければわかりやすいかもしれません。

参考までに日本を代表する『米油』の写真を撮っておきました。米油は酸化に強い成分が豊富に含まれているため安定性に優れています。

米油の上からの写真

植物油脂の特徴と脂肪酸の構成割合について

揚げせんべいなどに使われる植物油脂には、オレイン酸の比率が高いものが比較的多く見られます。オメガ9系の油は酸化しにくく、原料としても保存に適しています。それらの性質をうまく利用しているのも理由のひとつです。

植物油脂の種類と脂肪酸の構成比率を100gあたりを基準に一覧表にまとめてみました。オリーブ油やごま油なども加えておきましたので、料理の際にも参考にしていただければと思います。

脂肪酸成分一覧表(100gあたり)

種類 オレイン酸
(オメガ9)
リノール酸
(オメガ6)
パルミチン酸
(飽和脂肪酸)
その他
菜種油 63% 20% 4% 13%
米油 43% 35% 17% 5%
パーム油 39% 10% 44% 7%
コーン油 30% 55% 11% 4%
大豆油 24% 54% 10% 12%
ごま油 40% 44% 9% 7%
オリーブ油 77% 7% 10% 6%

※構成割合はおよその目安です。
※ブレンドをしている場合は数値の割合は異なります。
●参考資料:脂肪酸成分表 第2表|七訂 食品成分表2020|女子栄養大学出版部

なお、脂質は中性脂肪リン脂質コレステロールなど総称です。

中性脂肪に含まれる脂肪酸の種類によって飽和脂肪酸不飽和脂肪酸に分類され、さらに不飽和脂肪酸は『一価不飽和脂肪酸』と『多価不飽和脂肪酸』とに分かれます。

脂質と脂肪の違いなどが気になる方は、下記の記事をご参照ください。

植物油脂のイメージ画像お菓子の脂質はダイエットにも影響するの?|脂肪と脂質の違いとは?|Diet and Lipids

改めて脂質の主な働きと役割を知ろう

脂質は、体内でさまざまな生理機能に関わっていますが、ここでは代表的な働きと役割についてご紹介しています。

  • エネルギー源の貯蔵
  • 生体膜の構成成分となる
  • 脂溶性ビタミンの吸収を助ける

食べものから体内に取り込まれた脂質は、消化吸収の後、小腸から吸収されて一部を除いてはリンパ管を通って全身に送られます。エネルギー源の貯蔵などに加えて、生体膜を作る材料として利用されています。

脂質には、食品や飲料に含まれる脂溶性ビタミンの吸収を助ける働きがあります。脂溶性のビタミンは、ビタミンA、D、E、Kの4種類です。

さいごに:植物油脂は美味しさの決め手

食用油のイメージ画像

植物油脂は、味の決め手となる大切な要素です。メーカーや職人は試行錯誤を行いながら最適なものを選んで上手に利用しています。

脂質は1gあたり9キロカロリーのエネルギー(熱量)を生み出すため、カロリーの値も一般的なものと比べると高い傾向があります。

そのため、ダイエット中の方はカロリーを目安に適量を召し上がっていただくことで、体にもやさしく楽しいおやつタイムを過ごしていただけるかと思います。

なお、揚げせんべいなどには酸化に強い油が使われていますが、少しずつ酸化は進んでいきます。直射日光や高温多湿の場所を避けて、賞味期限にかかわらずできるだけ早めに召し上がってください。

最後までご覧いただきありがとうございました。当記事が何かの参考になれば幸いです。

参考 日本人の食事摂取基準(2020)厚生労働省

※使用されている油脂はメーカーによって異なります。
※栄養素の効能効果については個人差があります。
※写真やイラストはイメージです。