おかき・あられ、せんべいのカロリー(kcal)は、とても気になるところです。
「おかき・あられ、せんべいを食べると太るのかな?」などの疑問を少しでも解消できればと思い記事にまとめてみました。
私自身も、ほぼ毎日食べるので、カロリーを目安に1日の摂取量を確認しています。
当記事では、種類別と味付け別の2つの視点から、数値を一覧表で比較していますので参考にしてみてください。
おかき・あられ、せんべいのカロリーについて
カロリーは、三大栄養素(たんぱく質・脂質・炭水化物)のエネルギー(熱量)の合計値で表されています。
おかき・あられ、せんべいは炭水化物が最も多く、次いでたんぱく質や脂質といった構成になります。基本的には、炭水化物(糖質)が全体の約7~8割を占めています。
おかき・あられ、せんべいのカロリーはどれくらい?
おかき・あられのカロリーは、100gあたり381キロカロリーです。
また、せんべい(煎餅)のカロリーは、100gあたり373キロカロリーです。
栄養成分表示(100gあたり)
項目 | おかき あられ |
せんべい (煎餅) |
エネルギー | 381㎉ | 373㎉ |
たんぱく質 | 7.9g | 7.8g |
脂質 | 1.4g | 1.0g |
炭水化物 | 84.2g | 83.1g |
食塩相当量 | 1.7g | 2.0g |
※表示値は目安です。
●参考資料:七訂 食品成分表2020 女子栄養大学出版部
関東系のおかき・あられは油で揚げるタイプが主流ですが、関西系のおかき・あられは、基本的には油で揚げていないスタイルのため脂質の量が少ないのが特徴です。
なお、油で揚げているタイプの揚げせんべい・揚げ餅のカロリーが気になる方は別記事をご参照ください。

おかき・あられ、せんべいは、地域によって歴史や文化などに違いがあるため、厳密には原材料や製法、大きさ、形、味付けによって呼び名も変わることがあります。
ひなあられも関東と関西では原材料も見た目も違うように、お菓子の文化は奥が深いのも魅力です。
黒豆おかきの3種類の味付けで比較
カロリーは原材料が変わると数値はまた違ってきます。そこで、黒豆おかきの3種類の味付けを例にして違いを比べてみました。
素焼きと醤油味、サラダ味の3種類のカロリーは下記の通りです。素焼きとは、焼き上げた後に調味料などで味付けをしていないタイプを言います。無添加系によく見られるのがこのタイプです。
素焼きの黒豆おかきでイメージ写真を撮っておきましたので、参考にしていただければと思います。
●写真提供:丹波黒豆おかき(素焼き)株式会社三喜屋
素焼き・醤油味・サラダ味のカロリー
3種類の味付けのカロリーは、100gあたり約380~420キロカロリーです。カロリーの差は脂質の量によって数値が違ってきているのが主な理由です。
栄養成分表示比較一覧表(100gあたり)
種類 | 素焼き | 醤油味 | サラダ味 |
エネルギー | 389㎉ | 416㎉ | 422㎉ |
たんぱく質 | 9.8g | 10.9g | 10.5g |
脂質 | 1.9g | 9.6g | 8.7g |
炭水化物 | 83.2g | 71.4g | 75.5g |
食塩相当量 | 1.22g | 2.15g | 1.98g |
※表示値は目安です。
結果は、『サラダ味 >醤油味 > 素焼き』になりました。醤油(大豆・小麦)やサラダ油(植物油脂)に含まれる熱量が加わっているため、醤油味とサラダ味は素焼きよりも高くなっています。
すべてがこのパターンにあてはまるとは限りませんが、なんとなくイメージをつかんでいただければと思います。実際にはパッケージに記載されている栄養成分表示で確認にするようにしてみてください。
1日のおやつのカロリー目安量とは?
おかき・あられ、せんべいは、基本的にはお米を主原料に作られます。お米はもともと炭水化物を豊富に含むため糖質の占める割合も高くなります。
糖質は体内で消化酵素によってブドウ糖に分解されたあと、主にはエネルギー源となりますが、一部は肝臓や筋肉にグリコーゲンとして貯蔵されます。さらに余った分は、体脂肪として蓄えられるため食べ過ぎが続くと肥満の原因につながってしまいます。
やはり、「おかき・あられ、せんべいを食べると太るのでは?!」と思われるかもしれませんが、太ってしまう原因は体質もありますが、食べ過ぎと運動不足が主な原因だとされています。
食べ過ぎとは、1日の摂取カロリーが消費カロリーを上回ることです。
太る原因 : 摂取カロリー > 消費カロリー
性別や年齢、生活レベルによっては個人差はあるかと思いますが、おやつの目安は200キロカロリーが一般的な基準とされています。
1日に食事で食べるカロリーとおやつの時間に食べるカロリーの合計を意識してみるもの良いかもしれません。
なお、間食の役割や最適な時間帯などについては、別記事にてくわしく解説していますので、こちらも参考にしてみてください。

さいごに
昔、おかき・あられ、せんべいは貴重な保存食でした。現代では「おやつ」という位置づけですが、素材や味付けを上手に選んで食べることで、有意義なティータイムを過ごしていただけると思います。
カロリー(kcal)は、たんぱく質・脂質・炭水化物の三大栄養素が生み出してくれる生きるために必要なエネルギー(熱量)の目安です。
各栄養素の働きや役割はそれぞれ違うため、栄養バランスの良い組み合わせが、ダイエットや健康維持にも繋がります。
お菓子は、いつまでも心に癒しを、体には豊かな栄養素を与えてくれるものであってほしいものです。
最後までご覧いただきありがとうございました。当記事が何かの参考になれば幸いです。
参考 日本人の食事摂取基準(2020)厚生労働省※栄養成分の効能効果には個人差があります。
※写真やイラストはイメージです。